2008-11-26 第170回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第1号
今回、多数存在する少数民族の民族間対立、宗教間対立、地域間格差の問題など、スーダンの現状を知れば知るほど、このような状況をまとめていくためには、ある段階においてはある程度強い指導力、強制力も必要なのではと感じました。いずれにしても、和平の実現に向けて、アフリカでの植民地支配の歴史もなく宗教上の対立もない日本だからこそできることがたくさんあるはずです。
今回、多数存在する少数民族の民族間対立、宗教間対立、地域間格差の問題など、スーダンの現状を知れば知るほど、このような状況をまとめていくためには、ある段階においてはある程度強い指導力、強制力も必要なのではと感じました。いずれにしても、和平の実現に向けて、アフリカでの植民地支配の歴史もなく宗教上の対立もない日本だからこそできることがたくさんあるはずです。
それから次に、今、民主化ということが一つのミャンマーのテーマになっているということはあると思うんですが、もう一つ、過去の歴史を見ていると、民族間対立といいますか、少数民族が山岳地帯に全体の人口の四〇%を占めている国柄。その民族そのものも、本当に幾つにも分かれた形で群雄割拠しているといいますか、そういう中でいかに連邦制をつくっていくかという問題があるわけです。
あるいは、民族間対立になりますと、これは本当を言って大変難しい問題にはなりますけれども、やはり紛争の予防をする、あるいは紛争が起きてしまった後の平和構築の問題をどうするのか、これはまさに今国連で新しい委員会もできようかという状況でございますから、こうした取り組みに積極的に日本も参加をしていかなければならないだろうと思います。
一つ指摘できることは、アメリカのユニラテラリズムといいますか一方的利益主義といいますか、これはこういう民族間対立を一層激しくしているという面があるということが言えると思います。それは経済においては貧富の格差を大きくする。その貧富の格差というのが民族間格差と結び付く。こういう形で一層混乱が深まるということがあるんだと思います。